スーパーの仕事内容を紹介!スーパーの副社長が教えます【社員・アルバイト】
私たちの身近にあるお店、そのひとつが「スーパーマーケット」です。
身近な存在であるが故に、主婦や学生のアルバイト・パートタイマーに候補が上がることが多いかと思います。
今回は、スーパーの副社長が『スーパーの仕事内容』について記事を書いていきます。
記事の後半では、スーパーで働くと得られる3つの良いことについて書いてあります。
これからスーパーで働く予定のある方や、スーパーで働くことに少しでも興味がある方はぜひこの記事を参考にしてください。
スーパー勤務歴9年!
私、ファインズたけだの副社長が、スーパーマーケットのお仕事内容について教えていきます!
目次
スーパーマーケットの主要部門を5つ紹介
スーパーマーケットの部門は、大きく5つの部門で構成されます。
野菜や果物を取り扱う『青果』
牛・豚・鶏などの畜産物を取り扱う『精肉(畜産)』
魚介類を取り扱う『鮮魚(水産)』
お惣菜やお弁当を製造・販売する『惣菜(デリカ)』
加工食品の取り扱いやレジを担当する『食品(グロサリー)』
以上の5部問です。
ひと部門ずつ詳しく見ていきましょう。
青果部門
主に青果物(野菜や果物)を仕入れ、加工・販売する部門です。
季節ごとに旬の商品を入れ替えたりするのが特徴で、来店されたお客様に季節感を感じてもらったり、果物や野菜の色味で売り場を彩ることが必要になってくる部門です。
店内入り口に売り場があることが多く、お客様の目に触れる機会が多い部門になるため、鮮度管理が大切な部門でもあります。
精肉(畜産)部門
主に牛・豚・鶏などの畜産物を仕入れ、加工・販売する部門です。
現代の食卓のメインディッシュを担う部門であり、売り上げ・利益が大きく見込める部門になります。
基本、年中取り扱うお肉は変わらないのですが、季節によって売り場の拡販や縮小をしていくのが特徴です。
例えば冬になると、焼肉用お肉の売り場を縮小し、鍋物商材を拡販していくなど、商品展開の仕方を変えることで季節感を出していきます。
鮮魚(水産)部門
主に鮮魚や貝・海藻類、干物などの鮮魚加工品を仕入れ・販売する部門です。
肉食文化が進み、消費量は年々減少傾向にありますが、家庭で調理がいらない刺身は多く売れる傾向にあります。
季節ごとに旬の魚が入れ替わるため、食卓を彩るのにお魚は欠かせません。
市場では様々な魚があり、仕入れ担当者によって大きく売り場が変わってきます。
惣菜(デリカ)部門
肉や魚などの様々な食材を調理し、お惣菜やお弁当を販売する部門です。
スーパーの部門の中で食材を加工する手間が一番かかる部門なので、他のスーパーと差別化しやすい部門になります。
近年では、家庭で料理をする人の割合が減少しており、そのため惣菜の需要が高まってきています。
使用する食材や調味料が多いので管理するのが大変ですが、調理が好きな方にとってはとても楽しい部門です
食品(グロサリー)部門
生鮮食品以外の加工食品やノンフーズ(雑貨)を仕入れ・販売する部門です。
すでに紹介した4部門との一番の違いは、食品を加工しないことです。
仕入れた商品を棚割りごとに陳列したり、季節ごとの売り場づくりをします。
レジと兼任することが多い部門になります。
様々な部門によって運営されているスーパーマーケット
それぞれの部門の仕事内容について
詳しくみていきましょう!
各部門ごとの仕事内容を紹介
先ほど紹介した5部問の詳しい仕事内容を紹介していきます。
これからスーパーでアルバイトをしようと考えている方や、スーパーでの仕事に興味がある方は必見です。
青果部門の仕事内容
野菜や果物のパック詰め、店内への商品出しが主な仕事になります。
他の生鮮部門との違いは、包丁などの刃物を使用する機会が少ないのが特徴です。
カット野菜やカットフルーツを製造するときは包丁を使用するので例外ですが、野菜や果物ををポリ袋やトレイに詰めて店頭に陳列することが多いです。
野菜や果物の荷物が重く、ケースの数も多くなることがあるので、膝や腰を痛めないように注意する必要があります。
特に正社員は上記の業務に加えて、商品の発注や在庫管理の業務をすることがあります。
店内入ってすぐに青果コーナーを設けているスーパーが多いこともあって、入り口付近に旬のものを並べたり、青果物特有の色を使って売り場を彩る(カラーコントロール)ことも重要になってきます。
青果部門を経験した時のことを思い出すと…。
『売り場づくり』が非常に楽しかったです!
主に野菜を大量に陳列して、「魅せる」売り場を作ることを心がけていました〜。
精肉(畜産)部門の仕事内容
牛・豚・鶏肉などを加工し、その後にトレイに詰め商品を店頭に並べるのが主な仕事になります。
お肉を加工するのに包丁を使うのですが、他の部門と違うところは「スライサー」を使ってお肉を切るところです。
スライサーを使えばお肉を一定の厚みでスライスすることができ、お肉をトレイにきれいに切り並べることができます。
多少技術も必要になってきますが、取り扱うお肉の種類が限られているので、慣れてくるときれいにお肉を加工できるようになります。
相場があるので一概には言えないですが、豚肉や鶏肉に比べ牛肉は仕入れ値が高いため、できるだけ無駄がないように整形する技術が求められます。
お肉といえば「部位」。
部位ごとに違う味わいがあるので、担当者であれば、部位ごとの料理の仕方や特徴など、違いを応えられるようにしておくことが必要です。
鮮魚(水産)部門の仕事内容
お魚を捌いたり、貝類・海藻類をパックに詰めて売り場に並べていくのが主な仕事になります。
お魚ごとに捌き方が違うので、スーパーの中では一番技術が求められる部門になります。
生で食べることができる「刺身」を提供することもあり、鮮度管理は徹底しておく必要があります。
日本では肉食文化が進み、魚離れが甚だしい昨今、家庭でも美味しく、もっと言えばオシャレな魚料理を提案していくことを求められる部門です。」
正社員は商品の管理に加え、市場へ出向いたり、ある程度の魚の捌き方を把握しておく必要があります。
食べるのには困らない時代です…。
健康志向が強い方も多くいらっしゃるので、他のどの食材よりも栄養素が高い「お魚」を、今一度アピールして売り上げアップにつなげていきたいものです!
惣菜(デリカ)部門の仕事内容
お肉やお魚、野菜など様々な食材を使って調理し、お惣菜やお弁当として売り場で販売する仕事になります。
調理はフライヤーを使用した揚げ物からガスコンロを使用した炒め物や煮物など、作業内容をはじめ、使用する食材の幅が広いのが惣菜部門の特徴です。
手作りのお惣菜を作ることは他の生鮮部門よりも付加価値をつけやすいため、大きな利益獲得が見込めます。
ただし、商品の賞味期限が当日から翌日を目安に店頭に並べることになるので、その日にどれだけ売れるのかしっかりと見極める必要があります。
最近はすでに調理・パック詰されている商品を業者から仕入れて店頭に並べるだけといった「アウトパック商品」を取り入れてるお店も多いです。
私が主に担当している「惣菜部門」です!
ファインズたけだでは、手作りお惣菜をメインに商品を提供しています。
昔懐かしい「おふくろの味」を楽しむことができるので、ぜひご賞味ください!
食品(グロサリー)部門の仕事内容
主に加工食品を中心とした商品(調味料や日配品、飲料など)を仕入れ、棚割りごとに陳列したり、レジ業務を兼任する仕事になります。
生鮮部門と違い仕入れた食品を加工することはありません。
取り扱う商品の数が一番多い部門になります。
また、店内に出て商品の陳列やテープカットなどの作業する業務になるので、商品の場所や用途などお客様から尋ねられたりすることが多いです。
そのため、商品のある場所や食品の使用用途を把握しておく必要があります。
食品部はレジ業務を兼任することが多いので、お客様との接点が多く、接客力が求められる部門になります。
近年は薄利多売の傾向にあり、食品部門では利益が取りにくいので、集客部門として目玉商品を激安で販売する手法が取られています。
以前勤めていた会社(スーパー)では3ヶ月だけ担当していたことがありました…。
お店に大量に届く商品を、いかに早く店頭に並べるか、同僚と競ったものです…。
スーパーの仕事で得られる3つの良いこと
各部門の、スーパーマーケットでの仕事内容を紹介してきました。
ここからは、スーパーで働くと得られるメリットを3つ紹介していきます。
スーパーで働こうと思っている方にはぜひ参考にしていただきたいです。
早速、見ていきましょう!
>>スーパーでスイーツを購入するメリットについて書いた記事はコチラ
メリットその①:新しく発売される商品をいち早く認知できる
スーパーに勤めていると様々な商品を目にし、手に取る機会が多くあります。
業者の方から、まだ世に出回っていない新商品を紹介されたりすることも多々あります。
サンプルとしていただくこともあり、新しい商品を人よりも早く試食・試飲できることがスーパーマーケットで働くメリットのひとつです。
スーパーでは取り扱っている商品が多い分、業者の方からいただくサンプルも多いため、様々なジャンルの新商品をいち早く試食・試飲できます。
スーパーに勤めて思うこと…。
正直、サンプルめちゃくちゃもらいます!
メリットその②:食材の知識が増える
各部門で様々な商品を取り扱うため、食材や食品の知識を得る機会が非常に多いです。
スーパーに勤めていると、お客様に商品のことや取り扱い方法について尋ねられることが多いため、必然的に商品知識を学んでいきます。
得た知識は、自宅での料理に取り入れたり、仕事のスキルアップなどに役立てることができます。
お金も稼げて、食品の知識も学べる、一石二鳥ですね!
メリットその③:コミュニケーション能力が向上する
スーパーマーケットは一人で運営していくことはできません。
それはスーパーの各部門でも同様です。
私たちは、様々な人たちと連携をとりながら業務をこなしていきます。
スーパーの現場では、意外と、声かけが頻繁に行われます。
同僚とコミュニケーションをとりながら業務をこなしていくので、必然的にコミュニケーション能力が向上します。
業務の話の延長で、同僚の方々と、プライベートなことなどの雑談をすることもあります。
その中で生まれるコミュニケーションもあるので、どんな時でも業務中は人との会話が絶えずあります。
人との会話が好きな方には、スーパーマーケットでのお仕事は、向いているといえますねぇ!
ただし、過度な私語は厳禁!お仕事に集中しましょう。
最後に
スーパーマーケットでの各部門の仕事内容、そしてスーパーで働くメリットを3つ紹介してきました。
スーパーは私たちの生活の身近にあるお店です。
それゆえ地域の人々の生活を支え、社会に大きく貢献できる仕事です。
紹介したどの部門もやりがいがあり、素晴らしい仕事だと、日々感じています。
この記事をもって、スーパーで働こうか迷っている方々の背中を、少しでも押すことができれば幸いです。
仕事のやりがいは人それぞれですが、スーパーは人と人との会話が多く、人間味溢れる仕事です…。
スーパーの仕事に少しでも興味を持ってくれたら、大変嬉しく思います!
スーパーマーケットの社会貢献・地域貢献について考えてみる
私たちの身近にあるお店…、 コンビニやドラッグストアなどが挙げられるかと思いますが スーパーマーケットもそのうちの一つではないでしょうか… 私たちの身近にあ…