現代のスーパーマーケットを取り巻く環境【2022年版】
現代はスーパーマーケット以外にも
様々な場所やお店で生鮮品や食料品を購入することができます
一昔前と比べると
「スーパーの競合店は他店のスーパー」とは限らなくなっています
コンビニやドラッグストアの台頭や
ネットショピングで様々な食料品が揃います
今回はそんな現代のスーパーマーケットを取り巻く環境を
現役の副社長が考察していきます
現代において、業界の垣根を超えて様々な業態の
小売店が乱立しています
境地に立たされているスーパーマーケット…
しっかりと考察していきます!
以下目次です
- スーパーマーケット以外の食料品販売店(実店舗)
- 実店舗だけではない?!今時の食料品調達方法
- まとめ
目次
スーパーマーケット以外の食料品販売店(実店舗)
生鮮品や食料品を調達するのに
スーパー以外のお店も利用します
スーパーの競合となりうる業態を紹介していきます
コンビニエンスストア
言わずと知れた『コンビニ』
品揃えもトレンドをおさえており、故に商品の入れ替わりが激しい傾向にあります
田舎の方でもコンビニの数が多くなってきており
数十メートル先に同じ系列のコンビニがあるといったことがよくあります
これが市場の占有率を上げる「ドミナント戦略」です
品揃えがスーパーと非常に似ており
生鮮品を取り扱うコンビニも珍しくありません
スイーツやお弁当に力を入れているフランチャイズもあるので
特にスーパーの惣菜部門の脅威にもなり得ます
店内で飲食できるイートインを設置してるところもあり
外食をする感覚で手ごろにコンビニに立ち寄って食事をするといった
使い方もできます
スーパーだけでなく外食産業のシェアも取り込んでいる状況です
日本人なら利用したことがない人がいない
と言えるくらい普及していった「コンビニ」
24時間営業という点も
コンビニが持つアドバンテージですね〜
ドラッグストア
医薬品はもちろんのこと、日用雑貨や
食料品まで取り揃えているのが『ドラッグストア』
最近では冷凍食品や日配品、
さらには生鮮食品まで取り扱っているドラッグストアも見かけるようになりました
ドラッグストア業界では
全てと言って良いほど大手企業、もしくは規模の大きい中小企業が運営しており
複数の店舗を運営しているため「規模の経済」により
低価格で商品を提供できることが業界の強みとなっています
また、これまで店舗展開を限られた地域で展開していた企業が
全国展開するといった動きも見られます
店舗のフォーマットを統一して
同じような店内レイアウトにするといった特徴が見られます
ここ数年で商品の取り扱い幅を広げてきた
ドラッグストア…
生鮮品は充実感に欠けますが
その他は品揃え・価格共に
スーパーにとってかなりの脅威となっています!
業務用スーパー
最近メディアでよく見聞きする『業務用スーパー』
略して「業スー」なんて言うこともありますが、近年注目の業態です
「スーパー」と名前がついているので
一般的なスーパーマーケットと同じジャンルで見ている方もいるかと思いますが
「スーパーマーケット」と「業務用スーパー」では
取り揃えている商品の種類やコンセプトが全然違います
一般的なスーパーに比べて業務用スーパーは
量目が多い、いわゆる大容量の商品を取り扱っており
単価当たりの価格が安い商品をメインに品揃えしています
また、海外からの輸入商品も多く
一般的なスーパーでは取り扱っていない商品も多数あります
近年はメディアでも頻繁に特集されており
注目の業態と言えます
テレビでもよく目にする「業務用スーパー」
フランチャイズの『業務スーパー』が
次々に出店しているので
スーパー業界も戦々恐々しています…
ホームセンター
一見、スーパーと競合しなさそうな業態ですが
最近のホームセンターの傾向としては十分に
スーパーの競合となり得ます
スーパーでは「雑貨」に分類される
いわゆる家庭用洗剤やペット用品、衛生用品などがありますが
ホームセンターでも数多く品揃えしていることが見受けられます
しかも値段も安く、
中にはスーパーが仕入れている原価、またはその価格以下で
ホームセンターが販売していることもあります
食料品ではない商品とは言え
「雑貨」部門の商品はスーパーにとっても売り上げの一部を占めます
「雑貨」の話をしましたが
飲料やお菓子など販売されているホームセンターも
今では珍しくありません
業界の垣根を超えて
各業界、様々な商品を販売されているのが現状です
「スーパー」でしか手に入らないものが
だんだんとなくなってきました…
他の業態と差別化をするためにも
スーパー独自の進化を遂げる必要があるのです
次は実店舗以外のスーパーを取り巻く環境について紹介していきます
実店舗だけではない?!今時の食料品調達方法
スーパーを取り巻く環境は実店舗、リアル店舗の存在のみとは限りません
次に紹介していくのは
実店舗運営でなく、スーパーの脅威となる業態を紹介していきます
ネットスーパー
ほとんどの大手スーパーが着手している『ネットスーパー』
掲載商品数も年々増加傾向にあり
ネットスーパー事業に力を入れている企業も少なくありません
ここ数年で外出を控える家庭も増え
ネットスーパーの需要が大きくなっています
実際に店舗に足を運ばなくて良いので
インターネットができる環境さえあれば
どこでも注文可能です
ネットで商品を注文すると自宅まで配送してくれるサービスの他、
店舗敷地内にボックスを設置し
事前に注文した商品を従業員が指定のボックスに入れて置いて
お客様が来店した時に、そのボックスの中の商品を持ち帰るというサービスもあります
先日、Amazonとスーパーマーケットの「バロー」が
ネットスーパー事業の業務提携をしました…
場所を問わず、
スーパーを利用できる時代になってきています!
食材宅配サービス
会員登録制で(登録不要の場合も有り)
食料品を自宅まで届けてくれるサービスがあります
生協の『コープ共済』などが代表的でイメージしやすいかと思います
定額制のいわゆる「サブスク」で
毎回決まった量の食材を届けてくれるため
食料品を買いに行く手間が省けます
最近では食材だけでなく
そのまま食べることができるお弁当や
半調理品の簡便商材、レンジで温めるだけで食べられるレンジアップ商品など
調理の手間がいらない商品を取り扱っているところが多いです
私、レンジアップ商品の
食宅を利用したことがありますが
価格の割に内容が充実していたので
コスパGOODでした!
移動販売車
地方ではたまに目にする機会があるかもしれません
「移動販売車」もスーパーの競合する業態のひとつです
過疎地域や田舎の方では
買い物をしたくても出かける手段がなかったり
高齢化が進んでいるため身体的に遠くまで出歩けない方もいるというのが
現代の日本の抱える問題であります
いわゆる「買い物難民」と呼ばれる方々です
そんな方にとても役立つサービスが「移動販売車」です
「移動スーパー」とも言います
一般的には軽トラックに生鮮品や日配品、雑貨などを積み込んで
買い物に困っている地域の方々に販売しに行く業態です
地域のお客様に商品を届けるだけでなく
その場で生まれる会話やコミュニケーションも
移動販売の魅力のひとつになります
かつてはファインズたけだも「移動スーパー」を
やってました!
デメリットは屋外での販売になるので
天候の影響をもろに受けることですね…
まとめ
現代のスーパーを取り巻く環境について書いていきました
あらためておさらいしていきます
【実店舗】
- コンビニ
- ドラッグストア
- 業務用スーパー
- ホームセンター
【実店舗以外】
- ネットスーパー
- 食材宅配サービス
- 移動販売車
この他にもスーパーを取り巻く環境には
様々な業態があるかもしれませんが
それでも各スーパーマーケットは生き残りをかけて
日々商売を続けております
地域の食を支えるスーパーマーケット
これからも地域の方々の生活に根差していくよう
ファインズたけだは邁進していきます!